富貴寺は明治40年に特別保護建造物、昭和27年には国宝 に指定されました。残っている木造建造物のなかでは、九州最古だそうです。
本尊は阿弥陀如来座像。この富貴寺の本堂(上の写真)には阿弥陀如来三尊像が安置されています。堂内は撮影禁止です。
昔、ここに高さ970丈(2939.1m)もの榧(かや)があったそうで、竹田番匠という名工が、この榧の木の一本木で大堂を造り、これらの仏像を刻んだそうです。
本堂のすぐそばにある銀杏の木です。まだまだ葉は色づいていませんでした。
富貴寺 国東塔(市指定重要文化財) |
笠塔婆(手前4つの石造物がそうです;県指定重要文化財) |
本堂 裏から撮影 |
富貴寺から西に下ると、其の田 板碑(そのた いたび)があります。
其の田 板碑 |
ともに、建武元年(1334年)に建てられたとの銘文があります。この板碑に刻まれている文字・・・何と書いているかわかりませんが、石井進 著「中世の村を歩く」を読むと、『大日如来・普賢菩薩・文殊菩薩』、『阿弥陀三尊』を梵字で刻み込んでいると書かれています。
文字が3つ並んでいる奥の板碑に『大日如来・普賢菩薩・文殊菩薩』、手前の板碑に『阿弥陀三尊』と刻まれているのでしょうか。
この板碑の背後に下の写真のような自然石が建っています。
岩飛びの岩 |
これは、岩飛びの岩(いわとびのいわ)と呼ばれます。
国東半島のいたるところにある山寺や御堂などを合わせて六郷満山(ろくごうまんざん)と呼んでいますが、これらの寺堂を参拝する回峰の行(かいほうのぎょう)が昔からおこなわれているそうです。
戦後にも峰入り(みねいり)として復興されました。最近では2010年3月30日から4月4日まで6日間行なわれました。
この峰入りの行の際に、行者たちがこの岩にのぼり、後ろ向きに飛び下りたために「岩飛びの岩」と呼ばれているそうです。
「其の田 板碑」と「岩飛びの岩」を富貴寺方面から臨む |
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