2013年12月8日日曜日

国東半島のイチョウのじゅうたん 2つのお勧めスポット

2013年12月8日現在。国東半島の平野部では色づいていたイチョウが散り、各所で黄色のじゅうたんをみることができます。黄色のじゅうたんのおススメすぽっと・・・ひとつめが、ここ富貴寺。

夕日に照らされると黄金のように輝きます。もう1週間くらいの間はこのイチョウはそのままにしてくれているようで、今が写真の撮りどきですょ。


そして、もうひとつが旧千燈寺(きゅうせんとうじ)。大分県国東市国見町千燈にあります。ここではレリーフ状の仁王像が迎えてくれます。この仁王像の傍に大きなイチョウが鎮座しています。
さびしい場所ですが、不思議と何度も訪れたくなります。人に会うことがめったにないので、ゆっくり気持ちを落ち着けて写真を撮れるというのが理由のひとつかもしれません。

仁王像の背後から炎が湧きおこっているように画を盛りたててくれる紅葉です。



2013年12月1日日曜日

国東半島の新鮮な魚介類を味わえる 「味処 豊後(ぶんご)」


国東半島を1周する国道213号線沿いにある「味処 豊後」。今回が二度目の訪問です。周防灘から水揚げされる新鮮な魚介類を味わえるお店の紹介です。

刺身、特にタコが感動的においしいです。タコは近くにある姫島が有名ですが、噛み切れないほどプリプリで香りが濃厚ですょ。


手ごろな価格で味のいい刺身が食べられる香々地
近くにあるスーパーで以前に刺身を購入したのですが、これもしっかりした噛みごたえ。磯のいいかおりが香ってきました。国東半島で獲れた魚介類を新鮮そのままスーパーにだしているのでしょうか。
海鮮丼(1300円 小鉢、味噌汁付)

何度もいいますがタコがうまい!そして鯛の刺身もうまい!!

国東半島の海産物名産品一覧
国東半島の海の幸で有名なものをザッと調べてみるとこのようになりました。

・姫ダコ(マダコ 伊予灘のたこつぼ漁でとれるものが、身が引き締まりおいしい)
・牡蠣(杵築の守江湾が有名)
・車エビ(姫島ではたくさん養殖場がありますね。天然物は杵築で獲れるそうです)
・太刀魚(「くにさき銀たち」というブランドで売り出しています)
・岬ガザミ(ワタリガニの一種ガザミのなかでも特に質のいいものを「岬ガザミ」と呼ぶそうです)



味処 豊後の刺身定食にも姫タコが入っていました。生け簀にも5~6匹タコが網の中で眠っていましたょ。
刺身定食(1200円)
刺身定食全容

スマホで撮っているので、画質が悪いですがごめんなさい。定食の味噌汁・・・魚がはいっているからなのか、すごいいい出汁がでてましたょ。


そもそもどうして国東の鯛やタコがこんなにおいしいのか?
鯛とタコが美味しい理由のひとつにその歯応えがあります。

身の歯ごたえを生み出している要因として、国東半島と姫島との間にある姫島水道が考えられます。この、ちょっと狭まった海域だったら速い潮の流れができ、魚介類が鍛えられるのでしょうね。
海上保安庁(平成16年2月)の調べによると、この水道の潮流が1.4~1.8ノットという速さでした。沖のほうが0.4~0.9ノットなので2~4倍の速さの潮流ができているようですね。

鳴門の渦潮で有名な鳴門海峡が、潮流5.4ノットなのでこれに比べるとやや遅めに感じますが・・・姫島水道は、比較的周囲の海域よりも水流が速いという感じでしょうか。

この潮流のおかげで、身の引き締まったタコや鯛が獲れるのでしょうかね。

味処 豊後の場所はこちら・・・
場所:大分県豊後高田市香々地3990-1

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2013年11月28日木曜日

猪群山 登山道入り口の紅葉が綺麗

猪群山登山口付近の紅葉が今、色とりどりになっています。おそらく地元の方々で手入れされているのでしょう。イチョウやモミジが「日本の庭園!」という感じで配置されています。
地面から遠く高い位置にあるモミジは紅く、地面に近い位置のモミジは緑色で美しいグラデーションになっています。



登山道を登り始めて15分ほどでしょうか。「白炭窯跡」という看板が立っており、下の写真のような石垣が見えます。詳しいことはわかりませんが、昔、白炭(はくたん)をここで作っていたのでしょうか。
黒い炭と白い炭のちがいを少し調べてみると・・・
・白い炭のほうが、高温で作られる
・白い炭のほうが堅く、火持ちがする
・白い炭のほうが、臭気が少ない

・・・ということです。
九州地方で作られていた白炭は主にカシの樹で作られることが多いそうです。特にウバメガシはかの有名な備長炭の原料になるんだそうです。

猪群山はカシの樹が多いんでしょうか。調べてゆくと、なんとなく白炭のほうが黒炭よりも高級そうな感じがします。作る手間もかかるようですし。

猪群山を登るときはストーンサークルを目指して登るのですが、今日は雨もパラついてきたので、下の写真のような景色が見れる山腹付近で引き返しました。
猪群山は何回も登っていますが、何か所も分かりやすい案内看板が設置されてもいますし、「ちょっと運動しよう」という感じで登れる 登りやすい山ですね。

それも、この山を整備されている方々のおかげですね。

2013年11月24日日曜日

久住山山頂から朝日を眺めてみた

今日は好天にめぐまれて、久住山山頂よりとにかく美しいご来光を拝むことができました。6時49分に太陽が顔を出すのがみえてきました。

久住連山では、もうすでに下の写真のように、ちらほらと雪が積もりはじめていました。

上の写真、奥のほうに霞がかかっている山が由布岳。手前左側に三つの峰がつらなっている山が三俣山です。

そして、こちらが阿蘇方面を眺めたもので、「阿蘇の涅槃像(ねはんぞう)」を観ることができます。薄い雲海の上に、お釈迦様が仰向けに寝ているような姿の山が見えます。これは、阿蘇五岳(阿蘇中央火口丘)なのだそうです。ここにはまだ登ったことがないので、詳細はわかりません。

こちらは久住連山のひとつ、硫黄山(いおうやま)。微かに噴煙があがっています。左下に避難所が見えます。このとき時間は7時すぎになっていましたが、ちらほらと他の登山者が登ってこられているのが見えました。

こちらは日の出直後の祖母山(そぼさん)方面です。一面に薄く雲がかかっていて、写真では伝えきれないのが残念なほど美しい光景でした。

一方こちらは日の出前の空。ひとすじ飛行機雲が朝日に照らされています。

夜明け前の涅槃像も幻想的でした。

夜明け前は氷点下なので、厚めの防寒具が必要でしたが、日が昇ってくると今日のような晴天だとポカポカになりますね。アイゼンが必要になる時期はまだまだのようです。


富貴寺(ふきじ)の紅葉が、今 熱い!

11月24日(日)に富貴寺へ足を運んでみましたが、紅葉が今見頃になっています。

紅葉が一番見頃のときに、富貴寺へ足を運べたことはなかったのですが、今日は運よくその時がきました。

イチョウは黄色く、モミジは紅から緑のグラデーションが美しい境内になっています。

気温の差が緩慢なせいか、耶馬渓(やばけい)や両子寺(ふたごじ)のモミジのように真っ赤にいろづかないというのが、平野部の特徴なのかもしれません。


毎年、富貴寺には写真を撮りにきていますが、こういう色とりどりの富貴寺は初めてでした。今が一番いい時期なのかもしれません。

駐車場代は必要なく、拝観料はたった200円と、国東半島のお寺は良心的ですね。

2013年11月21日木曜日

三点支持を使って鋸山(のこぎりやま)を登ってみた

登山の際、岩場で「おちてしまうんじゃないか」という恐怖心で腰がいつも引けていましたが、雑誌で三点支持という技術を知り試してみました。実際やってみて、気付いた点をまとめてみました。


三点支持ってやれているようで、案外やれていない
三点支持というのは、両手両足の四つの支持のうち、動かすのは常に一つだけ、残りの3つで安全を確保するという方法です。あたりまえのように感じますが、意識してやらないと実際はやれていないものですね。意識しないといけないなと思ったのが、もし仮に一点が滑ってしまっても、残りの三点で確実にフォローできるような手がかりや足場を選ぶ必要があるということです。


大きく動くのではなく、小刻みに動く
実際に岩場を登っていると焦りや恐怖心から、遠くにある手がかり・足場を選んでしまい、どんどん登っていってしまう傾向があるようで、この「確実にフォローできる足場を選ぶ」というのがおろそかになっているようです。時間をかけて、しっかりゆっくりと近くの手掛かり・足場を選んで小刻みに動くことを心がけてみました。具体的には、手を伸ばすのは頭の位置程度、足を上げるのは膝の高さ程度。あまり大きく動かすと、支持している足が動いてしまい滑ってしまう原因になるようです。

この三点支持を意識的にやって、確実に移動を行なうと不思議と気持ちも落ち着いてくるものですね。


視界を広げるために、体を横向きにする
岩場を下りるとき恐怖心で、べたっと岩に張り付くようになってしまいがちです。こうなると視野が狭くなり、手がかり・足場が確認しずらくなります。三点支持で確実に手がかり・足場ができたら、少し体を横向きにして次の足場を目視で確認したほうが良さそうです。疲れないためにも、次の足場を足だけで探るのではなく目視するのが良いようです。


こういうことを意識しながら、紅葉が見頃を向かえ始めている鋸山(田原山)にのぼってみました。
大分県杵築市山香町にある田原山(たわらやま)。別名は鋸山(のこぎりさん)。542mですが別名のとおり、ぎざぎざのノコギリ刃の上を渡っているような険しい山です。

2通りのルートがあります。
①直接 山頂に向かうルート
②囲観音方面から遠回りで山の稜線を渡ってゆくルート

②の囲観音方面からのルートが険しいです。今回は、ギザギザの刃の上を渡っていく②のルートを行ってみました。
囲観音までの山道はけっこう荒れています。

15分ほど登ってゆくと2又にルートが分かれます。無明岩方面ではないほうに囲観音があるのでそちら方面へ。

すぐに囲観音の御堂が見えてきます。

そしてその脇には経岩の看板があります・・・が、どれが経岩なのかわかりませんでした。

この樹の根が這っている岩が経岩なのでしょうか。


囲観音の御堂裏を登ってゆくと、やせ尾根(行者尾根)にでることができます。
高いところが苦手なので、こういった断崖絶壁のある山は避けてきたのですが、できれば高いところ苦手感を克服したくて意を決して挑戦です。

はじめにこの山に登った人は、どうしてこのルートを行こうと思ったのでしょうか・・と思うほど険しい稜線を行きます。

足を滑らせたら山の下まで真っ逆さまという場所を行きます。

でも、天念寺の無明橋(むみょうばし)や中山仙境(なかやませんきょう)のようなとろこを行っているためか、経験を重ねるごとに周囲の景色を眺める余裕がすこしずつでているように思えます。

周囲の木々は徐々に色づき始めています。


山頂への道には数か所 鎖場があります。ここで三点支持が活躍しました。




上の写真は今回の最終目的地となる大観望です。たくさんの登山者と合流しました。独りで登るよりも、たくさんで登った方がやっぱり安心しますね。

小雨が降る日でしたが紅葉の時期だからか、大勢の方が登られていました。みなさんこうした岩場も慣れているようで、サクサク登っていました。すごいなぁ~。

11月17日(日)に登りましたが、色づきはそこそこという感じでした。本で紹介されている紅葉はさらに赤く綺麗なのでもう一週間くらい時期を待った方がいいのかもしれません。