今は新しい場所に移設された千燈寺ですが、この写真は昔の千燈寺「奥の院」内の写真です。
千燈寺は西の比叡山(ひえいざん)ともいわれ、この国東半島内では大きな寺院でした。しかし、明治維新後の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)で、「国東六郷満山霊場めぐり 渡辺克己著」によると、寺社破壊の災難にも遭ったそうです。
山の深いところにあり一般の人たちとの接触も少ないため、だんだん衰退してしまったそうです。でも寺跡に残されている遺品群の多くが文化財として指定されていて、自然のなかにある石造芸術は一見の価値があります。
2013年1月30日水曜日
2013年1月28日月曜日
富貴寺の十王像
富貴寺にある石造文化財のひとつ十王像で、富貴寺大堂の西側に配置されています。
十王とは何か?と思い調べてみると、地獄で死者がこれから行く場所を決める方達で、いわゆる閻魔大王様の仲間なのだそうです。
一番手前で顔が半分きれていますが、これが奪衣婆坐像(だつえばざぞう)です。奪衣婆というのは、三途(さんず)の川の渡り賃を持たずにやってきた死者の衣類をはぎ取る老婆のことで、俗説では閻魔大王の妻ともいわれています。富貴寺には何度も来ていましたが、こんなにたくさん仏教にまつわる石仏が祀られていたことは知りませんでした。
2013年1月27日日曜日
冬の由布岳登山 夜明けの湯布院
豊後富士の別名を持つ由布岳から、夜明けの湯布院を撮りたくて、朝5時半に登り始めました。さすがに、この時間から登る人はおらず登頂してしばらくしてからも人に出会わない、ちょっと不安な感じの登山でした。頂上付近にくると、遠くにあった雲が近づいてきて視界は不良となりましたが、雪と霧氷で刺激的な風景をみることができました。
下の写真は由布岳中腹からの、夜明けの湯布院です。
夜が明けてきて、はるかかなたに久住連山が見えます。今日は雲がかかっているようでした。
このとき、かなりの寒さでリュックに入れていたペットボトルの水がシャーベット状になってしまっていました。
登頂する前に朝日が出てきてしまいました。かすかにサンピラー(太陽柱)がみえます。山頂からだったらもっと綺麗だったでしょうね。
周囲の霧氷に朝日が照ってきましたが、これが絵に描いたように美しいです。
景色は綺麗ですが、とにかく寒い・・・というか痛い。風が吹き付ける場所ではなおさらです。
体を動かしているときは暑いくらいですが、露出している耳は痛くて我慢ができないほどです。普段ほとんど使わないアウタージャケットのフードですが、このときはかなりありがたかったです。
中腹から山頂方面を見上げるとこんな感じです。
西峰と東峰に登山道が分かれる「マタエ」付近の風景です。この付近では、岩に厚く氷がはっていてアイゼンが必要になってきました。アイゼンは登りよりも下りのほうで重宝しました。
由布岳西峰です。険しいこちら側に登っていく勇気はありませんでした。東峰の方へ登りましたが、雪の積もっていないときとは全く違う登りにくさでした。岩場が雪で覆われているため、足を踏み外さないよう注意を払いながら登りました。
山頂に到着したとき、ちょうどガスがかかってきました。
下の写真は下山途中に見えた現象です。サンピラーでしょうか?よくはわかりませんが光の柱が数分間現れていました。
この日、他にも太陽の光をあびて空中の氷の結晶がキラキラ輝いている「ダイヤモンドダスト」のような現象も見えていました。ただ単に積もっていた粉雪が風で空に舞っていただけかもしれませんが、美しい風景でした。
あまりにも細かい光の粒だったので写真にはおさめきれませんでした。
2013年1月18日金曜日
雪の日に「余の滝」へ行ってみました
雪景色を撮りたくて途中車から降りて脇道を歩いていると・・・猪の足跡でしょうか、雪の上にぽつぽつと足跡をみつけました。4つの蹄のあとがあるのは猪で、2つの蹄のあとがあるのは鹿なのだそうです。
雪景色のなかにある滝が見たくなり、帰り道に宇佐市院内町にある「余の滝(あまりのたき)」へよってみました。地図でいうとこのあたりです。
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両合棚田(りょうあいたなだ)のある院内あたりまで来ると、雪は車が進みにくくなるほど積もってなくてひと安心です。両合棚田が一望できる展望台から歩いて10分ほど川沿いに登ってゆくと見えてきました。
余の滝です。
この時間はまだ雪がたくさん降りつづいており、周囲の木々にもまばらですが雪が積もっています。
滝が枝分かれして末広がりになっています。
前回来たときは舗装された展望台と手すりがあったのですが、なぜかこれが壊されて土が露わになっていました。でも滝はそのままの美しさです。
午前10時頃には雪が溶け始めポタリポタリと雫になって葉から落ちてきました。
「余の滝」すぐ下流の小さな滝 |
駐車場付近にある椿(つばき) |
棚田100選に登録されている両合棚田ですが、豊後高田市にも立派な棚田があったそうです。その場所は宇佐神宮の重要な荘園であった田染荘(たしぶのしょう)南部にある大曲(おおまがり)という地区です。
棚田はなくなってしまいましたが、この田染地区の田園風景も絶景です。
2013年1月15日火曜日
旧千燈寺跡 石造仁王像の「吽形が像」
レリーフ状になっている珍しい仁王像なので、全身が入るようによく紹介されるのですが、あえて今回は横顔を撮ってみました。最初、旧千燈寺跡を訪れたときは、なんとも寂しい場所だという印象でしたが何度も通っているとだんだん愛着がわいてきます。
新緑の季節や、秋の紅葉時期には訪れることができたので、雪の積もった頃に写真を撮りに行きたいなあと思います。
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この仁王像のある場所は「大分県国東市国見町大字千燈」で、地図(google map)でいうと上のあたりになります。
新緑の季節や、秋の紅葉時期には訪れることができたので、雪の積もった頃に写真を撮りに行きたいなあと思います。
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2013年1月14日月曜日
九重連山 中岳に登る
初めての雪山登山で不安でしたが、連日の晴天で雪が少なく、快適な登山が楽しめました。
朝の5時前に牧ノ戸峠を出発し、7時ごろ中岳に到着。朝日は雲の中に隠れていましたが、やわらかい光で青く染まる九重連山が雄大でした。中岳頂上には、他の登山者はいませんでしたが、となりの久住山や天狗ヶ城では、朝日を眺める方たちがいました。
中岳から稲星山方向を眺める |
こちらは由布岳が雲海から顔を出しています。水墨画のような静かな雰囲気の景色が広がっていました。
下は九重山方面を撮ったものです。はるかかなたには熊本の阿蘇山が見えます。
久住山山頂に別の登山者がみえました。
中岳の下に広がる雪景色。建物で遠近感をつかんでいるのにふだん慣れているせいか、建物のない山の上では遠近感がつかみにくいです。
こちらは、隣の天狗ヶ城山頂。ここも一人おられました。天狗ヶ城は中岳のすぐ隣です。
久住山山頂を撮ってみました |
ひとしきり山頂からの写真を撮り終えて、7時半に下山することにしました。天狗ヶ城ふもとの御池は完全に凍っていました。
御池のとなりにある空池にも雪が積もっていて、粉砂糖がかかっているガトーショコラのような風景が広がっています。
この時期は本来、たくさんの積雪で牧ノ戸峠では車が往生してしまうこともあるそうです。1月13日のこの日は、歩きやすさという点では天候にめぐまれました。早朝だったので泥も凍っていて、歩きやすかったです。
岩も露出していたので氷で滑ることはあまりありませんでしたが、雪がもっとある時は、アイゼンが必要だと感じました。山頂付近よりも、むしろ牧ノ戸峠登山口付近のほうが凍って滑りやすく危険な感じでした。
噴煙のあがる硫黄山にも、わずかですが雪が残っています。
早朝の暗いうちは無風で周囲からの音は何もなくシンと静まり返っていましたが、明るくなるとたくさんの登山者でにぎわってきました。写真は下山中の方達です。
今回は風がなかったため、寒くない・・・むしろ暑いくらいの行程でした。
2013年1月11日金曜日
応利山から眺める豊後高田市街
右側にみえる桂川で今週の日曜日(1月13日)、新年を祝う伝統行事「ホーランエンヤ」が行なわれます。大漁旗や万国旗などで飾られた舟が、この桂川河口にある琴平宮から約1キロ上流の若宮八幡宮まで移動し、その間、川岸にいる見物客達に餅がまかれるそうです。
ジグザグに進む宝来船から飛び込む漕ぎ手たちが川に飛び込み、川岸の観衆から差しだされた祝儀を受け取りに行きます。
2013年1月10日木曜日
2013年1月7日月曜日
2013年1月6日日曜日
2013年1月4日金曜日
2013年1月2日水曜日
初登山は石峰山へ
小雨の降るなか石峰山へ登ってみました。雨が降ったりやんだりの天気でしたが、上の写真は日の入り前、少し太陽が顔を出したときのものです。
冬は、仕事が休みのとき運よく晴れであることがなかなかないので多少の雨でも山に登れるよう少しずつ練習です。さすがに、こんな天気の夕暮れどきに人の気配はありませんでしたが、久しぶりの山歩きは気持ちのいいものでした。
やっぱり歩いて山に登るのは、独特のおもしろさがあります。正面に見える皿倉山山頂では雪がとけずに残っていました。
冬は、仕事が休みのとき運よく晴れであることがなかなかないので多少の雨でも山に登れるよう少しずつ練習です。さすがに、こんな天気の夕暮れどきに人の気配はありませんでしたが、久しぶりの山歩きは気持ちのいいものでした。
やっぱり歩いて山に登るのは、独特のおもしろさがあります。正面に見える皿倉山山頂では雪がとけずに残っていました。
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