2012年3月14日水曜日

走水観音(はしりみずかんのん)の霊水

撮影場所 大分県国東市安岐町両子

走水観音(はしりみずかんのん)の霊水は、国東半島中心に位置する両子寺(ふたごじ)近くに湧いています。

観音堂
観音堂のすぐ後ろに霊水が湧いています。以前は訪れるひとは少なかったのですが、今は人気の場所となっているそうです。

両子山には七不思議が語り継がれていますが、そのうちのひとつに走水観音の霊水が含まれています。雨季であろうと、干ばつであろうとその水量は変わらず、信仰者には御利益を不心得者には必罰がくだるとされています。

2012年3月11日日曜日

旧千燈寺跡(きゅうせんとうじあと)の五輪塔群と五辻不動尊(ごつじふどうそん)

撮影場所 大分県国東市国見町千燈

旧千燈寺跡(きゅうせんとうじあと)に、訪れたのは2回目です。境内が広く、前回まわることができなかった場所へ足を運んでみました。五輪塔群(ごりんとうぐん)、五辻不動尊(ごつじふどうそん)が今回まわった場所です。
旧千燈寺跡の五輪塔群

仁聞(にんもん)が六郷満山の寺々を建てましたが、その最初のお寺が千燈寺(せんとうじ)と言われています。現在の千燈寺は、県道31号線沿いにあり旧千燈寺跡の場所から、昭和初期に移転されたものです。


上の写真は、その旧千燈寺跡の敷地内にある五輪塔群で、900基以上あるといわれています。実際に目の前にすると圧倒されます。

五輪塔群そばの山道を5分ほどあがると、千燈岳(せんとうだけ)登山口へつづく道へでます。道路脇に「石仏彫り教室」の看板がでていて、そばに石仏がありますが、教室の生徒さんによって彫られたのでしょうか。上の写真、石仏の後ろに広がってみえるのが千燈岳です。きれいなお椀型をしています。

千燈岳登山口から千燈岳へ行くには、途中で不動山を通ります。

ゴツゴツした岩肌に彫られた石段をよじ登っていくと五智岩屋(ごちいわや)が現れ・・・
そこには五辻不動尊(ごつじふどうそん)が祀られています。

「千燈寺」という名前はなんとなく「1000個のロウソク」からきているのかなと思いますが・・・登山口前の看板にその由来が紹介されていました。

この五智岩屋で仁聞が修行をしていると、東北海の龍王がこれに感心をして1000個の燈(とう;ロウソクか行燈のことでしょうか)を献じたことから千燈寺と名付けられたそうです。

東北海の龍王とは誰のことを指すのでしょうか。詳しいことはわかりません。
五智岩屋から後ろを振り返ると上の写真のような絶景が広がります。周防灘に浮かんでいるのが姫島(ひめしま)です。
眼下に広がる杉山
五智岩屋付近から眺める千燈岳全貌
不動山から千燈岳まで、まだまだ距離がありそうです。往復3時間ほどかかるそうなので、今回は千燈岳登山までは至りませんでした。

2012年3月7日水曜日

夜の山登り 豊後高田市の夜景

撮影場所 大分県豊後高田市来縄 応利山

ずっと続いていた雨もあがり久しぶりに晴れの夜空をみることができました。豊後高田の夜景を見たくて、応利山に登りました。
完全ではないですが、ほぼ新円の月がでていました。3月8日に満月になるそうです。

さすがに夜の山は怖い感じがします。月の光といっても、夜の山中では道を照らしてくれるありがたい存在です。

高田市を一望できる中腹の広場から撮影しました。
応利山から眺める豊後高田市の夜景
上の写真、右側に桂川(かつらがわ)が見えます。この川の上流域には富貴寺(ふきじ)や真木大堂(まきおおどう)などの重要文化財があり、高田市街地内をとおる下流域では秋季大祭(10月)・ホーランエンヤ(1月)などの祭りごとが催されます。

夜になると肌寒さはありますが、かじかむほどではありませんでした。だんだん春が近づいてくるのが感じられます。

2012年3月4日日曜日

道の駅「くにみ」の たこめし

道の駅 くにみ にあるレストラン美浜でおススメされているのが「たこめし膳」。「たこめし」は地元でとれたタコを使っていて国見の名物になっています。できたてを食べるのが一番おいしいのでしょうが、道の駅でも弁当として売られていました。
ご飯までタコの香りがしみ込んでいます。香りが良くて、箸がすすみますょ。

文殊仙寺(もんじゅせんじ)にある1100歳のケヤキ

撮影場所 大分県国東市国東町大恩寺2432

「三人寄れば文殊の知恵」という慣用句の発祥地とされる文殊仙寺(もんじゅせんじ)。ここに樹齢1100年のケヤキがあります。
1100歳のケヤキ
このケヤキは大分県の特別保護樹木として指定されています。

文殊仙寺に訪れたこの日、あいにくの雨でしたが、霞のかかった自然林が幻想的な雰囲気をだしています。

文殊仙寺の本尊である文殊菩薩は知恵の母とされ、昔から多くのひとに親しまれています。色々な試験の合格祈願を行なう参拝者が訪れるそうで、以前12月に訪れた時、どこかの学校の先生方でしょうか・・・スーツ姿の方々が参拝を行ないに来ていました。

宝篋印塔(ほうきょういんとう)
~お経などを納めている仏塔の一種だそうです~
境内にはいくつもの文化財がありますが、宝篋印塔(ほうきょういんとう)もそのひとつです。この塔は人々の幸せを願い、高村浄覚(たかむらじょうかく)が1833年(天保4年)から8年の歳月をかけてつくったとされています。

宝篋印塔のなかでは日本一の大きさを誇り、建設にかかわった人数は延べ13,800人にものぼったそうです。

2012年3月1日木曜日

猪群山(いのむれやま)とストーンサークル


北峰にあるストーンサークル付近からの眺望
猪群山(いのむれやま)は、その名前のとおりイノシシが多いことに由来する山で、南北の峰に分かれます。頂上となる南峰の標高は458m、北側の峰には「ストーンサークル」と呼ばれる遺跡があります。

撮影場所 猪群山登山道 臼野ルート入り口

登山道入り口から山頂までは1200mで、整備された遊歩道が続きます。山頂まで歩きやすい道のりです。ゆっくり歩いて、山頂までは40分くらいでしょうか。

途中で景色の開けたところがあり、真玉漁港や臼野港を含む周防灘が一望できます。

南峰である山頂には屋根つきの休憩所があります。今回は臼野(うすの)方面から登ってきましたが、山頂の看板を見ると「スパランド真玉」から登ってくるルートもあるようです。

山頂の目印となる二等三角点があります。

休憩所の屋根には、いろんな方の登山記念彫りが残されています。

南峰から10分ほど歩くと北峰へとたどりつきます。まず陰陽石と呼ばれる大きな石が出迎えてくれます。対をなし門を模しているようです。

この陰陽石の先に、豊後高田市指定史跡である「ストーンサークル(環状列石)」があります。
ストーンサークル中央の巨石
上の写真の巨石は神体石とも呼ばれ、この石の頂には窪みがあるとされています。この窪みには金魚がすんでいて、この金魚をみると盲目になるという伝説があります。
神体石にはしめ縄が掛けられていますが、ずいぶん昔のもののようで朽ち果てています
このストーンサークルは謎が多く、何のためにつくられたかはわかっていないそうです。卑弥呼の墓である、という俗説もあるようです。
このストーンサークルがある北峰からの眺望はいいですょ。この日あいにく霞がかかっていましたが晴れの日は、朝焼けや夕焼けを見るのもいいかもしれません。
臼野港や堅来港、長崎鼻など遠くまで見渡せます