「佐藤可士和の超整理術」
佐藤可士和 著
(読書メモ)
- デザインの仕事をしていますから、やはり放っておけば物は多くなります。意識的に整理を重ねることで、すっきりさせた状態を保っているわけです。自分だけではなく、整理に関してはスタッフ全員にとことん力を入れさせています。なぜそんなに徹底しているかといえば、結局それが仕事のうえでの、あらゆるリスク回避につながるから。
- おそらく、仕事を優先するあまり、机周りの整理は後回しになってしまうのでしょう。でも、それでは順番が逆なのです。まず、仕事をする場所をすっきりさせることが、仕事の効率をアップさせることにつながるのです。
- 整理することは、仕事の精度アップに直結する
- 手ぶらスタイルになったのは、ここ二年くらいの間です。きっかけは、ある日ふとカバンの中身の多さに違和感を覚えたこと。毎日使わないものを、惰性で入れっぱなしにしているんじゃないかと思い当たったのです。
- まずは一週間のうち”手ぶらの日”を何日か作って実験してみました。何か困ったことが起こるかな、とドキドキしましたが、結果的には全く困りませんでした。それどころか、うんと開放的な気分になれたのです。
- ”捨てる”ことは、整理術に欠かせない手法のひとつです。
- ”とりあえず”とっておくことは、整理するうちには入りません。単なる移動で終わってしまうのです。
- 「机は何のための場所なのか?」そう、作業をする場所です。物置でも倉庫でもありません。ですから、基本的には天板には何も載せないことが理想なのです。机の上で省けないものといえば、電話とPCぐらいでしょうか。あとは、その都度の作業に必要なものだけを置き、作業が終わったら常にしまうことを習慣づけるのです。
- 一か月とか一年とか期限を決めて、そのリミットまでに再び使わなければ処分する、という段階を設けるのです。
- 思考を情報化するためにはどうしたらいいか。必要不可欠なのが”無意識の意識化”というプロセスです。その際に、いちばん大事なことは、”言語化していくこと”です。言語化することで、思考は情報になるのです。
- 決して”捨てる”ことが目的なのではありません。あくまでも手段なのです。「何のために捨てるのか?」といえば、本当に大事なものを決めるため。そして、大事なものを、より大切に扱うためなのです。
周囲を本当に必要なものだけにしておくことは難しいことですが、自分もできることからすぐにでも始めようと思わせてくれる本です。
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