2011年10月14日金曜日

青の洞門

撮影場所 大分県中津市本耶馬溪町曽木

青の洞門は禅海和尚によってノミと槌だけで掘られたもので、この逸話を元にして書かれたのが菊池寛(きくち かん)の短編小説『恩讐(おんしゅう)の彼方に』です。

禅海和尚はもともと福原市九郎といい、強盗を生業としていました。あるときあやまって人を殺してしまい、その罪をつぐなうために僧となり全国をまわったそうです。

岸壁を鎖づたいで渡り、多くの人が事故で命を落としていたこの地域にきたとき、人々を救おうと誓願を立てたそうです。
車道脇に下の写真のような、素掘りのトンネルがあります。
最初に掘られたとされる明り取りの窓



 素掘りのトンネル内には禅海和尚像と地蔵が祀られています。
岸壁にのこるノミの跡
青の洞門上に競秀峰探勝道(きょうしゅうほうたんしょうどう)があります。この道には石仏が点在します。また競秀峰からの景色はよく、山国川や耶馬渓の町がみおろせます。



0 件のコメント:

コメントを投稿