2012年7月1日日曜日

龍岩寺(りゅうがんじ) 山奥にある国宝

場所:大分県宇佐市院内町大門290−2

平安末期につくられたとされる大分県院内町にある龍岩寺(りゅうがんじ)。ここに3軀の仏像が安置されています。いずれも国宝に指定されています。
左から不動明王座像、阿弥陀如来座像、薬師如来坐像。
どの仏様も高さ3mほどの、一木造(いちぼくづくり)、腰より下は素木造り(しらきづくり)です。
不動明王
この仏様が祀られている岩窟までは、ふもとの山門からつづく山道を5分ほど登っていきます。ここで仏像を刻んだとしても、これだけ大きな材木を運んでくるだけでも一苦労ありそうです。
阿弥陀如来 薬師如来
大友義鎮(おおともよししげ)が天正年間(1573~92)にキリスト教下にはいらない仏寺を焼き払った際、龍岩寺も災難に遭いました。
しかし、これら3軀の仏像が安置されている奥の院(おくのいん)は難をのがれています。12世紀前半(1200年頃)に造られた当時の姿のまま現在に伝えられているということです。

奥の院となっている礼堂(らいどう)、そして仏像ともに美しく、大分県では富貴寺(ふきじ)とともに貴重な存在なのだそうです。

山の中に、こんなに綺麗な仏像があるのは驚きでした。

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