2011年9月3日土曜日

奈多八幡宮(なたはちまんぐう)

場所 大分県杵築市大字奈多229

奈多八幡宮は奈多宮(なたぐう)とも呼ばれ、宇佐八幡宮の別宮です。
木造僧形八幡神坐像【もくぞうそうぎょうはちまんしんざぞう】(1軀)と木造女神坐像【もくぞうにょしんざぞう】(2軀)が保存されています。これらは、国の重要文化財に指定されています。

この宮は奈多海岸に面しており、約300mの沖合には、厳島(いつくしま)または市杵島(いちきしま)と呼ばれる離れ岩があります。この岩は「市杵姫命(いちきしまひめ)」が漂着したと伝えられ、奈多八幡宮の元宮です。小さな鳥居が設置されています。
近くに大分空港があるために、飛行機が低く飛んでいるのがときおり見られます。
伊予灘に面する海岸はこのような松林が南北約2km続いています。松は主にクロマツで、農作物を砂の害から守るために植えられたそうです。日本の白砂青松100選に選定されています。



奈多海岸にいったときは8月の下旬で暑い日でしたが、海水浴をする人はひとりもおらず、閑散としていました。たまたま夏休み期間中最後の出校日だったからかもしれません。境内も同様に人とすれ違うことはありませんでした。wikiを読んでみると以前は訪れる人が多く、にぎわっていたとのことです。

「奈多八幡宮付近は昭和の中ごろまでは桜や藤の名所として有名であり、花見客が非常に多かった。出店や花見踊りなど大変賑わったが、桜はすべて枯れてしまい、伐採されてしまった。現在では藤棚の一部が残るだけであり、往時の面影はない。」(wiki 奈多海岸)

 手水場(ちょうずば)近くの灯篭を撮影。
三の台輪鳥居と手水場(ちょうずば)を撮影。


境内には黄色い花が咲いていました。花びら(舌状花?)は8枚、コスモスでしょうか。
奈多宮には前記の神像のほかに、応永年間(1394~1428)に書写された「八幡宇佐宮御託宣集(はちまんうさぐうおたくせんしゅう)」をはじめ、宇佐神宮に関する多くの文化財が収蔵されています。

閑散として寂しい感じもしますが、白い砂浜に映える松林と海にうかぶ厳島が印象的な神社でした。

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